さて乳癌に限らず、癌は遺伝的要因を持っているかどうか、よく議論されます。乳癌に関しても、家族歴について記述した書籍は多く見られます。
乳癌に関して遺伝的要因を示唆する記述をした書籍もありますが、今のところ遺伝メカニズムは不明と考えて良い様です。第２項「統計的に分かりかけてきた原因」でも述べましたが、乳癌に関しては、人種的な事まで含めて、遺伝的な要因はあってもそれ程支配的ではないだろうと言われています。
私の解釈では、乳癌の家族歴とは、遺伝子的なものではなく、生活を共にしていたり、生活パターンが似ていたりと、同種の外的因子に晒される確率が高い事に対応させるのがすっきりします。つまり、原因と言うよりは、結果なんですね。書籍では、よく
①第１度近親者が乳癌なら
⇒ 貴女は２〜３倍の癌発生リスク、
②第２度近親者が乳癌なら
⇒ 貴女は1.5倍の癌発生リスク、
③母と姉妹の両方が乳癌なら
⇒ 貴女は14倍の癌発生リスク、
を普通の人より背負っている、等と記載されています。
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Dum |
質問箱
彩は医学の専門化ではありませんが、これまでの知識から推定したところで、幾つかの興味ある質問にお答えします。もしお医者さまに確認されましたら、逆に教えて頂きたいと思います。
| Ｑ ： 沢山出産した方が乳癌にはかかりにくいの？ |
| Ａ ： ホルモンバランスだけに注目すると、そう言う事になりそうです。でも、ちゃんと愛情を以って母乳で育てないと、ストレスも働いてルモンバランスが崩れるかもしれませんし、自分が乳癌に掛かりにくくする為に出産するのは止めましょうね。また、逆に出産によって子宮癌になる確率が上がると言う説もある様で、要するにバランスとご自身の意思が大事なのでしょうね。 |
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| Ｑ：乳房が大きいと乳癌になり易いの？ |
| Ａ：大きさと癌発生確率とを直接結びつけた文献は、ありませんでした。本質的には、体全体の脂肪量が過多かどうか、を問題にすれば良いと思います。 |
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| Ｑ：乳房成長薬は乳癌にも掛かりやすくするの？ |
| Ａ：その薬にエストロゲンが含有されていたら、そうなりますよね。また例え入ってなくても、脂肪量が増加したとするとやはり危険な薬と言えるでしょう。薬の正体を充分見極める必要があると言う事でしょう。 |
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