<男性ホルモンと前立腺肥大症>
 男性ホルモンと前立腺とは密接な関係があり、男性ホルモンの分泌の減少する50-60歳から前立腺が肥大する傾向が見られます。生殖機能の衰えとは逆にSの能力を維持するように働き、精巣内でつくられた男性ホルモンのテストステロンを血中より積極的に取り込みます。
 女性や去勢した男性には前立腺肥大症が起こらず、前立腺に流れ込む男性ホルモンの一種テストステロンが前立腺肥大に大きく関わっていることがわかっています。
 現代医学では肥大した前立腺を縮小するために、しばしば黄体ホルモンを使用します。黄体ホルモンは前立腺細胞内で強力にテストステロン(男性ホルモン)の働きを抑え肥大した前立腺を縮小させるのに有効です。前立腺が収縮し、若いころの活力を取り戻したり、テストステロンの分泌が活発になるという報告もあります。

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