東京国際女子マラソン (2001.11.18)

1. D・ツル (エチオピア) 2:25:08
2. I・ティモフェエワ (ロシア) 2:25:29
3. B・ジェノベーゼ (イタリア) 2:25:39
4. D・コンスタンティナ (ルーマニア) 2:26:39
5. M・ソバンスカ (ポーランド) 2:27:01
6. 赤木 純子 (積水化学) 2:28:13
7. 後藤 郁代 (旭化成) 2:28:22
8. 市川 良子 (東京陸協) 2:29:18
9. 坂下 菜緒美 (三井住友海上) 2:30:29
10. 有森 裕子 (リクルート) 2:31:00

ツル選手の順当勝ちでしたか。
 レース前から予想されていたとはいえ、スローというか淡々としたペースになっちゃいました。
 35kmあたりまではほとんど動きをみせなかったツル選手ですがそこからのラストは
 やはり地力が違う走りを見せました。
 ただ、結果も勝負に勝つという部分に主眼を置いていたのか、
 レースぶり自体にもまったくインパクトを感じませんでしたね。
 調子も本調子ではなかったのでしょう(レース中、右腿のあたりをさすっていた様子も見られました。)が
 それにしても可もなく不可もなくという無味乾燥なレースでした。
 昨年のレースもそうでしたが、ツル選手の走りってあんなに硬い走りだったのかな〜?
 と思ってしまったんですがどうなんでしょうか?
 調子云々もあったんでしょうが、
 あの走りで速いペースになった時大丈夫なのかな?と少し心配になっちゃいます。
 上がりのレースでの強さはロンドンでも見せていますが、
 前半からスタミナを消耗するようなレースになった時、いったいどんな走りができるのでしょうか?
 そのあたりは来年のロンドンで見ることが出来るんでしょうけど、
 なんとなくロードには向いていないような気がしてしまって・・・・・
 まあ、でも来年のロンドンマラソンでは、ラドクリフ選手とのマラソン初対決が見られそうなので
 そのあたりは楽しみなんですけどね。
 
 他に印象に残った選手といえば、最後ドトウのように追い込んできた(?)コンスタンティナ選手ぐらいかな。
 積水の赤木選手も自己ベスト更新でよかったと思いますが、一度も前に出て行かなかったところが
 少し不満でした。
 でも、ボルダー合宿での成果は着実に出ているようで楽しみですね。
 きっとご本人が一番そう思っているんでしょうから、そういう走る意欲が湧き出てきたという部分など、
 そのあたりは小出マジックといってもいいのではないでしょうか。
 千葉さんにしても高橋さんにしても、この赤木さんの結果は自分のことのように喜んでいるはずなので、
 そういう連鎖が今後もいい結果を生んでくれるようにお祈りしたいです。

 坂下さんは全くダメでした・・・
 ご自分でも理由がわからなかったようで、リズムに乗れなかったのを失敗の因に挙げていたようです。
 それにしても今回の結果はショックでしょう。
 後輩のふたりが結果を出していただけに尚更でしょうし、なにより早くから東京参戦を明言されてましたから
 相当賭けていた部分もあったと思いますので・・・・
 後半の走りはなんとなく悲壮感が漂っていて見ているこちらも沈んでしまいそうでしたよ。
 これからはマラソンということに変に構えずに、楽に走っていければいいと思うのですが
 難しそうですね〜。彼女はきっと考え込むタイプじゃないかと思うので。

 有森さんのレースはいかにも彼女らしいランであったなあと感じました。
 見せ場という部分ではしっかりと残せましたし、良かったのではないでしょうか。