Premiership Diary

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03/08/23 第一週を振り返って
さて、第一週が終わったわけだが、ほぼ予想通りのスタートではなかっただろうか。

特に、ユナイテッドは予想を上回る出来だった。ベッカムの抜けた穴を全くといっていいほど感じさせなかった。新戦力のハワード、ロナウド、ジェンバ・ジェンバも早くもチームにフィットし、その中でもロナウドは素晴らしかった。右サイドでも左サイドでも質の高いプレーを見せ、これから彼が十分に戦力になりうることを証明してみせた。既存の戦力である、ギグス、スコールズ、ファン・ニステルローイも好調なようで、今シーズンもプレミアの首位争いを牽引していくことはほぼ間違いないだろう。

逆にアーセナルは、やや不安なスタートだったものの、こちらもしっかりと勝利を収めてきた。キャンベルの退場はあまりにも痛いが、アンリ、ピレス、ヴィルトールを中心とした攻撃陣の得点力が、守備の不安をある程度カバーしてくれるだろう。攻撃のキーマンとされるリュングベリも今シーズンはやってくれそうな気配だ。ただ、慢性的な戦力不足は感じてしまうので、CLやカップ戦などをどう現有戦力で乗り切っていくのか、そこがヴェンゲル監督の腕の見せ所だろう。正直、普通に考えたら今の戦力だけでは優勝は厳しい気がするのだが。。。

次に期待されるのがチェルシーだろう。今シーズンはどう考えても優勝候補の一つだと思われる。もともと守備の自信のあるチームに、魅力的なアタッカー陣の大量補強。新戦力がチームにフィットしさえすれば、ユナイテッドやアーセナルに対抗することも十分可能である。ただ、開幕戦を見た限り、なんとなくラニエリ監督の采配では厳しいのかな、という気がしてしまった。たしかにリヴァプール相手だしアウェイではあるのだが、グジョンセンの1トップというシステムはあまりにも勝利に対して消極的ではないだろうか。ハッセルバインクの個人技でなんとか勝利したが、なんとなく引き分けでもいいや、という意図を感じさせる采配なのである。勝利に対する執念。チェルシーが優勝するためにはこれをラニエリ監督が選手に伝わるような形で見せることが絶対条件だろう。

ニューカッスルとリヴァプールは、それぞれ良くも悪くも持ち味が出ていたような気がする。前に前にどんどん速い攻撃をしかけるニューカッスルと、ロングボール主体でカウンター重視のニューカッスル。この2チームは間違いなく、ある程度の成績は残すことができるとは思う。ただ、優勝できるかとなると何かが足りない。ニューカッスルはやはり守備が不安だし、リヴァプールはジェラードとオーウェンに頼るところがあまりにも大きい。ニューカッスルと上位2チームとの違いは、両サイドのディフェンスだと思う。例えば、スールシャールやヴィルトールといった選手は意外とかなり守備をしているのだが、ロベールはどうか。ニューカッスルの場合は、ロベールどころかサイドバックのベルナールまでが攻撃に加わっているシーンもよく見られる。とことん攻撃的な姿勢は見ていて面白いのだが、そのぶんやはり守備に不安が残るのは仕方のないところ。ある意味ジレンマであるが。逆に、リスクを冒さないリヴァプールのサッカーは、見ていて面白さはあまり感じられない。ここぞというところでジェラードやマーフィーが前線に飛び出す場面はあるが、基本的にはロングボール主体で、オーウェン、へスキーよろしくな攻撃スタイルだ。このスタイルを改善するためにも、キューウェルの突破には期待していきたい。

個人的にダークホースなのが、今シーズンのブラックバーン。ダフが思わぬ高額な移籍だったというのもあるが、それにしてもいい補強をしたと思う。経験豊富なDFであるアモルーゾ、運動量豊富でパワーもテクニックもあるエマートン。しかも初戦で二人とも得点と、本当にいいスタートだった。「クロスやロングボールだけに頼らず、中盤でしっかりとパス回しをするサッカーができる」、「コールとヨーク、ジャンセンといった決定力のあるストライカーがいる」、というところで、もしかしたら優勝争いに加わることも不可能ではないかもしれない。あとは欲を言えば、ロイ・キーンやヴィエラのような、いつでもチームのために犠牲になれる強烈なキャプテンシーを持った選手が欲しいところだ。

ポーツマスのシェリンガム、サウサンプトンのフィリップスもそれぞれ「らしい」ゴールを決めてくれたし、選手個人をとってみても今シーズンはかなり面白そうだ。それらのチームも含め、バーミンガム、ボルトン、レスターといったチームが上位チーム相手に番狂わせを演じてくれれば、リーグはさらに面白いものになろう。信じられないようなゴールシーン、神懸かり的なスーパーセーブ、場外乱闘、、などなど、勝敗だけでは語れないトータルでのプレミアリーグの楽しさを、今シーズンも満喫していきたいものだ。
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03/08/22 大型移籍のウラで…
今シーズンの移籍マーケットを大いに騒がせているチェルシー。
とりあえず、獲得した選手をここでおさらいしておくと、、、
  • グレン・ジョンソン(ウェストハム)
  • ジェレミ(レアル・マドリッド)
  • ウェイン・ブリッジ(サウサンプトン)
  • デイミアン・ダフ(ブラックバーン)
  • ジョー・コール(ウェストハム)
  • ファン・ヴェロン(マンチェスターU)
  • アドリアン・ムトゥ(パルマ)
この他にも、GKのサブ要員として、サンダーランドで昨シーズン終盤に活躍したユルゲン・マチョ、キエーヴォのアンブロシオを獲得済みである。そしてさらには、ボルドーのロシア代表、スメルティンをも獲得しようとしている。

だが、開幕スタメンを見て、いつものメンバーの何人かが出ていないことにお気づきであろうか?
そう、エマニュエル・プティ(フランス代表)、マリオ・スタニッチ(クロアチア代表)、セレスティン・ババヤロ(ナイジェリア代表)、マリオ・メルキオット(オランダ代表)、、といったところである。いくらCLがあるとはいえ、こういった代表クラスの選手がベンチにも入れない状況なのである。

こういった選手をはたしてどう納得させて使っていくのか?
これも、今シーズンのラニエリ監督に課せられている仕事の一つといえるだろう。
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03/08/16 シーズン開幕!
待ちに待ったプレミアリーグ開幕だ。
昨シーズンは途中で転職して忙しかったこともあり、存分に楽しむことができなかった。
また、ずっと応援してきたウェストハムが降格してしまった。本当に悲しい出来事だった。
そんなわけで、プレミアを見始めて以来、最も失意のシーズンだったような気がしていた。

だが、今シーズンは選手の大型移籍も多く(特にチェルシー)、レスターやウルヴズといった古豪が昇格してきたこともあり、非常に面白いシーズンになる予感がする。
何よりも嬉しいのが、ハマーズファン、プレミアファンにとっての大スター、パオロ・ディ・カーニオが一年契約でチャールトンに加入したことだ。ハマーズが降格したことでそろそろ母国に戻るのではないか?という不安があったのだが、イングランド、しかもプレミアのチームに残ってくれたということで、その勇姿をまたテレビで見ることができそうだというのが本当に嬉しい。
というわけで、今シーズンの管理人はチャールトンを応援することに決定!(笑)
決して優勝争いに加わるようなチームではないが、今シーズンも質の高いサッカーを見せてくれると私は思っている。

とはいえ、私の好きなサッカースタイルという意味では、やっぱりアーセナルだ。
質の高い個人技と、高度な戦術眼に裏打ちされたチームプレーの融合。とことん攻撃的なスタイル。ロングボールやクロスだけに頼らない、細かいパス回しからの論理的で可能性の高いフィニッシュ。
プレミアリーグのガチッとしたイメージとはかなり異なる、どこか上品でファッショナブルなサッカースタイルである。
ベルカンプ、カヌー、パーラーなど、個性的で愛着を感じさせるプレーヤーも揃っている。 とは言いながらも、肝心なところでちょっと勝負弱かったりして、そこが一番共感してしまうところだったりもするのだが(苦笑)。
そんなわけで、優勝争いというところでは、アーセナルに頑張ってもらいたいところだ。

さて、今シーズンは大物選手の移籍が非常に多くなっている。
降格したサンダーランドからサウサンプトンに移籍した、ケヴィン・フィリップスもその一人。
彼は99−00シーズンに30ゴールを叩き出し、得点王に輝いている。
昨シーズンはチーム共々失意のシーズンだったわけだが、彼の得点能力はまだ色褪せていないし、ジェイムス・ビーティーやマリアン・パハースといった面々とポジションを争いつつ、本来の実力をまた見せてもらいたいと思う。
また、チェルシーに電撃移籍したヴェロンの復活にも期待しよう。

さあ、いよいよキックオフ。。。
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