『WWEについて』
私だけかもしれないが、最近、日本のプロレスがおもしろいと感じなくなった。現在、地上波放送で見ることのできる新日、ノアのプロレス中継を見ていても燃えないのだ。小学生の頃から大好きなプロレスだったのに・・・・なぜだろう?
ある日、私のプロレス好きを知っている友達が、アメリカンプロレスのビデオを持ってきてくれた。それが、娯楽スポーツ界の頂点WWE(当時は、まだWWF)との出会いだった。そこに、「なぜだろう?」の答えを見たような気がする。
初めて、WWE(たしかRAWだったと思う)を見た時、こう感じた。
おもしろい! ただ単純にそう感じただけなのだが、ひさしくそういったプロレス、というかテレビ番組を見た記憶がなかったので衝撃だった。
なにがそんなにおもしろいのか?つまり、WWEの魅力とはなに?
WWEの魅力、それは、まずスーパースター達の個性あふれるキャラクターにある。(WWEでは、レスラーのことをスーパースターと呼ぶ。)
そして、なんといっても最大の魅力は、連続ドラマのようなストーリー展開にある。これは、実際にWWEの放送を見てもらえばわかるのだが、番組中に必ずドラマのようなシーンがある。そのドラマの展開によって、特番へ向けての対戦カードが決まっていく。(そうでないのもあるけど)
そうなってくると、見ている側の私たちは、選手に感情移入していしまい試合に引き込まれてしまう。
番組や特番が終了した後も、友人と一緒に「俺はこうなる。」「いや、俺はこうなってくると思う。」といった具合に今後の展開を予想し合うのだ。そうしてしまうことによって、また次回の放送が楽しみになってくる。
放送を見るのも楽しいが、友達と予想し合う会話もまた楽しいのだ。
上記で記した「なんでだろう?」の答えはこの、ファンの喜ぶ展開にもっていくエンターテイメント性の欠落にあると思う。
もちろん、プロレスはショーではなく、真剣勝負だと考え、常にリアルファイトを求めていく人達の考えを否定するつもりはまったくない。
あくまで、私にとってのことである。
WWEはそのEの字(エンターテイメント)が示す通り、人々を楽しませることを前提とした、娯楽スポーツ界最大の団体である。ファンの期待通り、もしくは、それ以上の展開を毎回放送してくれる。
WWEを知らない人、または、WWEは知っているけど一度も見たことのない人、ぜひ見てほしい。
おそらく、そのおもしろさを感じることができるはずだ。