Ice Ninja
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 氷忍者のスケート観(3)

平昌オリンピックの感想

・ザギトワ選手は、団体フリーでジャンプをすべて後半にまわしx1.1を狙う戦略と言われるが
 その前半、シングルでここまで曲と同期が取れている演技は見たことが無い。
 残念ながら、音楽とのタイミング同期は評価項目には無い。音楽の解釈という評価項目はあるのに。
 ジャンプを後半に回すことで、前半で滑走の芸術性を見せられる新しい可能性が生まれた。
 クラッシックパレエの振り付け、特に決めポーズで停止する辺りが、フィギュア・スケートの
 演技としては新鮮に映る。
・長洲選手のトリプル・アクセル
 イタリアのカロリーナ・コストナー選手と並んで昔から居るなあと感じるベテラン選手。
 柔軟性が素晴らしい選手だったが、トリプル・アクセルを跳ぶとは思わなかった。
 GOEは、1.57 なので良い評価。
・羽生選手2連覇
 ソチでは、銀メダルは確実だったが、失敗があって思いがけず得られた金メダルだったように思う。
 今回は、前大会の練習中ルッツの着氷で怪我をしての復帰なので、またまた伝説を作った。
 羽生選手は、戦略だと思うがショートでより高得点を狙う傾向がある。
 フリーだけ見ると2位だし。
・小平選手の500mオリンピック・レコードでの金メダル
 弛みのない伸びやかなフォームだったと思う。
 コーチは、体重が軽い選手を勝利に導くことに工夫を重ねているのだと思う。
・フィギュア団体戦があることは、好きではないが、新人には優しいだろう。
・GEO加点を狙った腕上げジャンプは、5年くらい前に見かけるようになったが、
 最初は、難しいのは分かるけどオチャラケたようにしか見えないものが多かった。
 ここ2年くらいで片腕上げを見事に決める人が出て来て、最近は、羽生選手含めて
 両腕上げを完成させている選手が出て来ている。
・ペア(須崎・木原組)
 日本のペアのレベルもかなり上がったと思う。メダルには届かないが。
 世間では、団体ショートで「Yuri On ICE」の曲で滑ったことの方が話題みたい。

スピード・スケートの考え方

・力で滑るよりフォームを安定させる方が重要
・ブレードの最適角度
 進みたい方向に対して平行に近い方が滑走距離的なロスは少ないが氷が押にしくい
 逆に角度を付けると氷は押しやすいが、ロスも大きくなる。
・氷が押せる短い間に瞬発的に押し切って加速するか、力積の考え方で氷にエッジが
 ついている間、押し続けるか。これは、一般論で長く押せる方が良いとされている。
 これはつまり、乗る足と押す足の機能を明確にするより、乗った足で押す方が有効
 というのと同じこと。
・慣性で体重が重い方が、体が同じ位置にとどまれるので、筋力で氷を押したとき長く押せる。
 ただし体重が重い方が加速に必要な力も大きくなるので、どちらが有利か分からない。
・エッジの使い方
 スピード・スケートはインサイドで氷を押すだけでいいように見えるが、自分の考えでは、
 氷を長く押すには、アウトサイドで受けてインにチェンジしながら押す方が良い考える。
 これは、角度的に有効に氷を押せる、ほぼ乗っている時間が2倍になることと、
 重力が体を傾けてしまうことに押しながら筋力で抵抗出来るからとも考えられる。
 

 A:押すとそのまま傾いてしまう。
 B:引く動作がアウトサイド・エッジでの動作になるが、引くことが体が傾くのを相殺する。

羽生選手のスケート靴

 チャリティー・オークションで高値がついて話題だが、ブレードがついていないのは反則ではないか?
 ブレードには、カウンター・ターンからトリプル・アクセルを跳ぶための秘密があるに違いない。
 刃物で危険だから外してオークションに出したって?
 誰の入れ知恵だ?

世界ジュニア選手権(ブルガリア)

 ロシアのトルソワ選手がフリーで4回転を2本も跳んだ。トウ・ルーブとサルコウ。
 いや、紀平のトリプル・アクセルもそうだけど、女子も凄い時代になって来た。
 コーチ(エテリ・トゥトベリーゼ)の指導が良いのか?
 紀平選手は、フリーでアクセルが2回もシングルになっていたね。

 ※トウ・ループは、Toe Loopと書くが、英語発音は、テゥーではなくトウだろう。
  例外はあるが末尾がeで終わる単語、例えばmakeの「a」をエイと発音するルールと同じか?
 ※サルコウは、Salcowと書くので、サルコとかサルコーとかはちょっと違うと思う。

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