Pro Spectatorになろう。 日本にJリーグができて、8年が経ちます。選手も、観客も、レベルが上がり、面白い試合も、多くなってきました。 そこで、2002年まであと2年になった今、もっと客観的に、そして熱くサッカーを見て、 世界に通用する日本代表の形を考えるというのが、このサイトの主旨です。 そのためには、個人への叱咤、激励もやむなしと考えておりますが、誹謗、中傷は極力避けたいと思ってます。 とにかく、私のいいたいことは、『世界は、そんなに甘くないよ』ということなのです。
 00/2/7/max
SOCCERとは.....  11人対11人で、時間内に何回ボールを相手ゴール内に入れられるかを競う、単純なスポーツである サッカーが、なぜこんなにも世界中で多くの人々に受けいられているのか? 理由は、単純だが奥が深いというのが、私の答えです。 又、ボール一つあれば、どこででもプレイできるというのも世界中に普及した一つの理由でしょう。 ヨーロッパでは、巨大な産業として(クラブチームが工場として選手が製品という意味では ある意味、産業だと思う。)その地位を確立し、一方南米では貧困にあえぐ人の夢の職業となっています。  しかし日本は、このような土台が全くないです。ないというよりも、なりえないといった方が正しいでしょうか。 それは、日本には野球があり、お金があるからです。これから何十年か先は分かりませんが 今ぐらいの規模のマーケットで、Jリーグはこのまま推移していくでしょう。ですが、カズがイタリアヘ行き、 そして中田がそのイタリアで成功して(ローマへの移籍は、物凄い価値のあることだと思う。個人的には反対だが。) 名波、城があとを追って世界に飛び出しました。サッカーは、日本ではなく世界がメインのスポーツです。 そこが大事なことなのです。
 00/2/8/max
  tacticsとは..... 近代サッカーにおいてスペースを消すことは重要な事である。ラインを押し上げてお互いにスペースを 消しあい、相手に数的優位な関係で勝負を挑んでいく。非常に利にかなっていて効率のよい戦術である。 こういったゾーンプレスと呼ばれるこの戦術はかつてACミランが世にしらしめ、加茂監督率いる、 横浜フリューゲルスが日本で初めて戦術として用いたのである。その戦術は徐々に成熟し、やがて 天皇杯のタイトルを獲得するまでとなり、ゾーンプレスのこそ最高の、そして日本の目指すべき形であると 賞賛の声を浴び、やがて代表監督になり日本の骨格をつくる。しかし加茂監督のゾーンプレスは、 基本的に守りのためのものであり、ミランのゾーンプレスは攻撃のためのものなのである。 違いは中心選手の位置の違いである。ミランはセンターバックのバレージだった。最終ラインのバレージが サイドに、時には中央にボールをさばいて基点になる事により自然と高い位置をキープし、早く攻撃に移れて、 しかも相手陣内で数的優位をつくりやすいので試合も優位に進めやすくなる。一方横浜Fは、ボランチの山口が バレージの役をしていた分、5m程最終ラインが下に下がるためにどうしても守備の負担が中盤の選手に かかってしまう。早いチェックでパスコースを潰し、人数をかけてボールを取ると言う事は同じでも、 その5mのスペースをうめるためにボランチが下がってカバーをしなければならないし、その分、人数も 割かなければならないのでたかが5mでもラインを下げてしまうと守備的になってしまうのだ。 そうは言っても自分なりの考えで自分なりのスタイルを作り、そして結果を残してきた 加茂監督は間違いなく日本を代表する監督であると思う。 今の日本代表は戦術が確立されていない。戦術は基本的に攻め方の事で守りを重点においている現在のままでは 点を取る事はできないだろう。トルシエは早急に戦術の確立を目指した方がいい。また監督を変えるにしても 戦術の持っている人、できれば日本の特色を理解しているひとがいい。個人的にはアルディレス、 加茂、バクスター、が適任かと思うが.......
00/2/10/max

 

Jリーグの意味 Jリーグができたことにより、日本サッカーは格段に進歩した。ワールドカップ94予選、アトランタ五輪出場 ワールドカップ98出場、これは決してまぐれではなく、Jリーグの功績である。 人気の面では、開幕当時のバブル人気に比べると観客動員数は減ったが、そもそもあのチケットすら取れないほどの 人気は異常であり、今の状態が普通の状態になっただけである。チーム数は当初の10チームからJFLより8チームが 昇格し、現在は18チームになっている。その間、横浜フリューゲルスが解散したり、創立当初からのチームの浦和がJ2に 降格したりもした。それに伴いFC東京、川崎フロンターレがJ1に昇格し、また来年にはヴェルディが東京にホームを移転してきて 世界でも珍しかった『首都にホームチームがないプロリーグ』ではなくなる。入れ替え制はリーグの活性化には必要な事で これで消化試合が少なくなるのでリーグ全体が盛り上がるだろう。またホームアンドアウェー方式を採用しているが これは日本にはなかなか根付きにくいものだと思っている。野球と同じで考えてしまうと永遠に根付かないかもしれない。 Jリーグの理念として百年構想というものがある。地域に根ざした地域交流の手段としてサッカーを通じて より良い社会を築くというものだ。そのためには、メインスポンサー主体ではなく、あくまで地域主体と考え、 川淵チェアマンと読売のボスが派手な喧嘩をくりひろげていたが、けして退かなかった川淵さんは素晴らしかった。 現在8年が経過して、当時高校1年生の中田英寿は、日本代表の中心選手になった。 「いつか中田のようになりたい」と憧れている子供達が、Jリーグでプレーし始めた頃、Jリーグがどうなっているか。 世界でも有数のリーグになる可能性は秘めている。
00/2/20/max
      べンゲル日本代表監督の可能性 2/24付のスポーツニッポン紙の一面でべンゲル(現アーセナル監督)が、『近い将来日本へ行く』と コメントして、日本代表監督に就任する用意があるという記事が載っていた。 アーセン べンゲル。御存知の通り、名古屋を強豪クラブへ育て上げた世界でも実力、知名度共にトップレベルの名監督である。 日本でもその卓越した指導力は評価が高く、何度も就任を要請していた本命中の本命である。現監督のトルシエもべンゲルの紹介 でなった経緯があり、協会もギリギリまで就任をあきらめないつもりでいる。もしかするとシドニー五輪の後、べンゲル体制へ 移行するレールが既に敷かれているのかもしれない。しかしべンゲルが仮に監督になったとしても、日本代表が劇的にかわるという ことは、まずありえない。ただ”勝負できる”監督に替えるのは良い判断だといえる。もちろんトルシエも優秀な指導者であるし、 岡田(現コンサドーレ札幌監督)もそう言う意味ではよい指導者であることは間違いないのだが、残念ながら日本代表の 監督向きではない。代表はクラブチームと違い、年間の試合数が限られている。その中に捨て試合は一つもない。 現実には無理な話なのだが常に勝利を求められているのが代表チームなのだ。相手がブラジルだろうが、フランスだろうが 負けてはいけない存在なのだ。もちろん負けることもある。ブラジルになんかと今やったら、100%負ける。 トルシエでは勝てる気がしない。せめて1%でも可能性をもたせてくれる監督が私の言う所の”勝負できる”監督なのだ。 ここ一番で博打を打てる本当の勝負師。韓国やサウジに苦戦しててもいい。世界を相手に番狂わせを起こせる人。 アーセン べンゲルはそんな期待をもたせてくれる。できればトルシエもNO2としてチームに残ってくれれば最良だ。 さてどうなるかは、時が過ぎてみないと解らない。
00/2/28/max