「WRC2000・マニュファクチャラーズタイトル決定」の巻

今期のWRCミレニアムシーズン。

前半戦は、バーンズ・スバル圧勝の勢いでしたが、

それも失速し、代わりにフォード・プジョー勢がポイントを伸ばしてきました。

一時は三つ巴も戦いになるかと思われた戦いを決定づけたのは

なんといっても「ツールドコルス」「サンレモ」のターマック2戦ですね。

このターマック2戦でプジョーは、ターマックスペシャリストの、

パニッツィー、デニクールをワークスエントリー。

プジョーの二人はこの期待に見事に応え、2戦共に1・2フィニッシュを決め、

スバル、プジョーに大きなアドバンテージを築くのに成功しました。

この2戦を終えた後のオーストラリアラリー。

久しぶりのマキネンの優勝で、マニュファクチャラー、ドライバーズチャンピオン

両タイトル共に最終戦に縺れこむはずでしたが、

レース後のマキネンのリタイヤでグロンホルムが繰り上がり優勝を手にし、

最終戦を待たずして、プジョーのマニュファクチャラーズタイトルが決定しました。

今回の結果で、来シーズンからはさらにターマックスペシャリストを起用する

チームが増えてくるでしょうね。

それにしても、オーストラリアの結果でチャンピオンシップポイントも、

1位グロンホルムと、2位バーンズとの差が9ポイント。

バーンズがチャンピオンになるためには、

バーンズが優勝し、かつグロンホルムがノーポイントで終わらなければならないという、

非常に厳しい状況です。

もしこのまま、グロンホルムがチャンピオンタイトルを獲得すれば、

プジョーは、初フル参戦にして両タイトルを獲得という快挙が達成ということになりますね。