アテにならない予想コーナー


今回はG1、第69回・東京優駿(日本ダービー)です。
前回・天皇賞(春)の予想はこちら。


ギムレットには早すぎる〜第69回・東京優駿(日本ダービー)

 遂にこの日がやって参りました。ダービーです。どうして「だぁびぃ」という響きだけで、我々競馬ファンはワクワクしてしまうんでしょうかねぇ。このレースだけは特別、という感じがするレース。それがダービーだといえるでしょう。

 今年のクラシックは主役不在……というか、群像劇的な様相を呈しています。誰もが主役であることを主張し、一戦ごとに主役が変わっていきます。ここ数年では珍しいケースと言えると思いますが、はたして来年以降、この群雄割拠状態が「黄金世代」と呼ばれるのか、それとも「ドングリの背比べ」だったと言われるのか——難しいですね。

 今回のダービーで話題になっているのは、ノーリーズンの皐月賞はフロックか」「タニノギムレットのローテーションはアリなのか」「マル外・シンボリクリスエスのダービー制覇はあるのか」という処ではないか、と思います。勿論、皐月賞組の巻き返しも重要ですが。難しくさせているのは、ノーリーズンタニノギムレットシンボリクリスエスに加え、年明けに話題をさらっていたモノポライザーまで、武豊騎手が手綱をとった経験がある(ゴールドアリュールもそうですが)ということですね。ユタカは各馬の印象も話していますが、それは対戦による判りやすい能力比較ではない、という点において、余計に勘繰りたくなる状態になってしまっています。上位人気が予想される各馬の背中を知っていて、なおかつタニノギムレットを選んだ……というのが引っかかります。と、いう訳で今回のタイトルはフィリップ・マーロウのシリーズから取ってみました(^^;

 が、咲村の本命ノーリーズンだったりするのです(笑)。特に際立った理由はないのですが、けして皐月賞はフロックではないように思うのです。若葉ステークスを大負けした為に人気が落ちていただけで、力がなかった訳ではないと思うのですね。それに皐月賞の時、1997年の状況に似ている(15番人気で5万馬券)という話をしたと思うのですが、今回さらに皐月賞と同じ枠順になったことで、1997年の時と状況が似てきた部分がある、と……ちっとも説得力ありませんが(^^;

 そして、対抗シンボリクリスエス。外国産馬ではありますが、基本的にはシンボリ牧場のオーナーブリーディングホース。生産者名を見て頂ければ判りますが、シンボリ牧場の二代目、和田孝弘さんがアメリカのシンボリ牧場で生産したものです。しかも厩舎は野平裕二厩舎の助手時代にルドルフを手がけた藤沢和雄、ヤネが岡部幸雄とくれば、ワクワクしちゃうじゃないですか(*^^*)……断わっておきますが、咲村は現役時代ルドルフファンじゃなく、むしろアンチルドルフシービーファン)だったりしたんですけどね(苦笑)。シンボリインディがかわいそうなことになってしまったので、ぜひこの馬には無事勲章付きで繁殖にあがってもらい、シンボリ牧場の看板になってほしいな、と思うのです。パーソロンモガミ以来パッとした種牡馬が生まれず、苦心しているようですからね。リーチとかダンスホールとか、ルドルフも気性難の仔が多いらしいし……。個人的に、先代の共弘さんが好きだったもので、思い入れがあるんですよ(あとはメジロの北野豊吉・ミヤ夫妻)。

 単穴テレグノシス多分マイラーだとは思うのですが、府中での相性の良さ(4戦3勝で3着以下なし)が気になります。気掛かりはこの府中でのレースが全てマイル以下ってことですね(^^;

 連下には今だに3着以下のない堅実(決め手不足ともいう)なマチカネアカツキ、競馬っぷりが豪気(豪快とはちょっと違うけど)で好感が持てるファストタテヤマ、そして有力馬が後ろで牽制しあいそうなので、前目で競馬すると面白そうなダイタクフラッグを。

 ワイド向きの3着候補には、実力的には1、2を争う馬ですがローテーションの不安と、ナイスネイチャ辺りに誘惑されてそうな雰囲気(笑)がマイナスポイントのタニノギムレットと、阪神2位転落で神通力が落ちてそうな(苦笑)タイガーカフェバランスオブゲームも気になるのですが、今回は見送りということで。モノポライザーも、春シーズンは馬体の成長が追い付かないと見て見送ります。熱発がなければ、かなり変わったと思うのですが……。

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Try and try again.〜第125回・天皇賞(春)

 今年も淀に駿馬達が集まりました。フルゲートでないところが、昨今のステイヤー層の薄さを感じてしまいますが……。そして、エアシャカールはメルボルンカップ遠征の為に回避——というのも、日本の競馬がグローバル化している証なのでしょう。昔では、海外のレースと八大競走を天秤にかける……ってことは想像もつかなかったですからね。

 さて、今回事前の評判からいけば、上位3頭三つ巴の争いと見られているようです。その3頭といえば、もちろんジャングルポケットナリタトップロードマンハッタンカフェ(因みに五十音順です)。咲村の長年の経験で言えば、2強対決の場合はそれで決まることはなく、三つ巴の場合はそのうちの2頭で決まる……という傾向が、この春の天皇賞ではあります。2強の例はメジロマックイーントウカイテイオー(結果はマックイーンカミノクレッセ)、ナリタブライアンマヤノトップガン(結果はサクラローレルブライアン)、メジロブライトシルクジャスティス(結果はブライトステイゴールド)と、最近の例ではメジロの馬が2頭絡んでいるのが印象的ですね。しかも勝ってるし。三つ巴で言えば、マヤノトップガンサクラローレルマーベラスサンデー(結果はトップガンローレル)、メジロブライトスペシャルウィークセイウンスカイ(結果はスペシャルウィークブライト)、そして昨年のテイエムオペラオーナリタトップロードメイショウドトウ(結果はオペラオードトウ)。3頭目は3着する時もあれば、5着以下に負けている例もありますので、少なくとも3頭の内2頭は信頼できる、ということになります。

 つまり、3頭のボックス馬券(ワイドならなお良し)を持っていれば安心して楽しめるレース……ということができるのですが、それでは面白くありませんよね(笑)。咲村の予想は王道を行かないのです。それで手痛い火傷を負ってしまうのですが(^^;

 という訳で(無謀な)予想に移ります。まず本命ナリタトップロード。この距離に関しては、この馬が一番現時点で強いと思います。裏を返せば他の2頭がこの距離を経験していないだけなんですが(爆)。それにしても、3000mを超えた距離に関しての安定感は群を抜きます(ステイヤーズステークスは勘定に入っていない(^^;)。3着に負けた前2回の天皇賞ですが、これはいずれもテイエムオペラオーを負かしに行ってのもの。結局オペラオーは、ある意味ルドルフを超えたバケモノでしたから、これを考えれば、かなりの強さを秘めていることは間違いありません。しかも今回は「負かすべき相手」がいません。自分のレースをしていくだけでいいのですから、鞍上の渡辺騎手も気負わずに乗れるでしょう。そして、他の2頭に比べると脚質に自在性があるので、展開面に注文が付くこともありません。敵は雨だけと見ましたが、金曜から日曜まで天気の崩れはなさそうなので、鬼に金棒でしょう。

 対抗に2頭ではなくエリモブライアンを。以前からこの馬を高く買っているのですが、個人的な意見を言えば、藤田騎手より横山典弘騎手の方が手が合うような気がするんですが……。折り合い面に進境が見られるので、長距離での安定感が増してきました。できれば道中、好位4、5番手の内に付けられれば、面白くなると思います。

 単穴マンハッタンカフェを。前走は問題外と見ました。かつてライスシャワーも日経賞6着(この時も道悪だった)から巻き返したこともありますし、立て直しは利くと思います。それに今年のG1連対を続ける小島太厩舎(2回とも2着というのがミソ)ですし、まだ阪神タイガースが首位にいるので……(我ながらヒデェ根拠(^^;)。

 連下に挙げる馬はいないのですが……強いて挙げれば、出し抜けを食らわした時のホワイトハピネスアクティブバイオを。限りなく3着候補に近いですが……。

ワイドの3着候補の筆頭には、ジャングルポケットを挙げておこうかと思います。折り合いに不安がありますし、何よりこの馬のベストは府中の2400mだと思っていますので。このレースにトニービン産駒は相性が悪すぎます。人気はいくでしょうが、またエアダブリン(1995年・1番人気→5着)みたいになるのではないかと危惧しています。残りは……連下に挙げた2頭を(爆)。

何だかんだ言って、春の天皇賞はその時点で強い馬が勝ってきたレースですので、そうそう大波乱にはならないと思います。このメンバーで荒れるとしたら……ボーンキングアドマイヤロード絡みだと思いますが……まさかね(^^;

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