恋 唄






「好き」



彼女の声が、はっきりと部屋に響く。



「好き、葉」



そっと重ねられた手は、雪の様に白く、氷の様に冷たい。



「何時からか、ずっと」



口付けの温度は対照的に、燃える様に熱い。



「ずっと、好きだったわ、葉」



彼女の、細い、折れてしまいそうな身体を、抱きしめるのには勇気が要る。
彼女の手が、自分自身の背中に廻る。
押し付けられる唇から出る吐息は、愛に酔う。



「…アンナ」



答えの代わりに、愛の口付けを。



HAPPY BIRTHDAY TO YOU…!

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


嬢誕生日SS。
旦那視点?なんか手抜きっぽいですね(自爆)
でも一度こういう話を書いてみたかった。
だからってこりゃあ。