ゼルガディスに聞いてみたいこと          ちょうちょ結びの謎

      

             

 ゼルガディスに聞いてみたいことというのはいろいろあって、生い立ちやら、剣の流派やら、スキンケアやら、世界観だとか、キメラとしての彼の物思いや古代知識見聞記など、まあ酒でも飲みながらぜひ一度ゆっくり聞かせてもらいたいと思うのだけど、話せるものならおそらく本編やなんかで語ってくれているはずなのだろうし、正面から聞いてみたたところであの彼のことだから腹を割って話してくれるとも思えない。アニメのゼルガディスなら、あるいはアメリアを同席させて自白剤のよーに(笑)使う、という手もいいかもしれないけれど、その場合はやはり、
「アメリアって素敵ですよね!
大切ですよね!!絶対ぜったい幸せーにしてあげて下さいね!!!
 
なんて、これだけはちょっとヒトコト言っておきたいもんである。 ←聞く、ではない所がミソ
 まあ同席アメリアにヘッドホンつけるのぐらいは許してあげましょう(ニヤリ)
 しかし私がほんとに是非一度聞いてみたいと思うのは、ほんとにほんとにもうものすごくしょうもないことなのだが、服。
 もっと言えば、あの、胸の、ちょうちょ結びのこと。
 私の中では、ゼルガディスがあの服を着ているというのが不思議な感じなのだ。
 似合っていない、というのではない。普通に似合っているとは思うのです。
 一つ一つは別に不思議ではないのだけれど、あのデザイン、あの色、あのちょうちょ結びと彼本人がそろうと、なんとなく不思議。
 ゼルガディスはスタイルいいし機能重視派のようだし同時にかなり繊細な感覚を持ち合わせてもいるので、実際シンプルなデザインが好きなのだと思う。あの服は確かにシンプルではある。でも赤いブローチ(?)にちょうちょ結びまでついてて・・・お行儀良すぎるような気がするのですよ。悪い意味でなく(笑)
 ゼルガディスの性格から私が思い描くシンプルさというのは、もっとこうシャープで、色は黒とか深めのはっきりした色彩なんです。言うなればTRYアイキャッチのロッカーゼルみたいな感じでしょうか。でもこれは私の妄想だし、目立ちたくない彼にすればあのデザインとあの色彩が一番無難な線なのかもしれません。確かにあのルックスとスタイルで黒いシャープな感じの服なんか着てたらいやでも目立つだろうしなぁやっぱり・・・しかしあの服を彼自身が好んで着ているのだとすれば、彼の性格設定にはかなり隠された部分があると思う(笑)
 まあ、なんといっても黒は悪の色ですしね(笑) 
 でもちょうちょ結ぴ!これは聞きたい所です。何が聞きたいかというと、あのちょうちょ結びはかざりなのか、それとも紐で作られたいわゆるふつうの「ちょうちょ結び」なのか、そしてもしふつうのちょうちょ結びだとしたらそれは彼自身が結っているのか、の2点。
 先の服もそうだけど、ちょうちょ結び、私の中ではどうもこれとゼルガディスのイメージというのがすんなりつながらないのです。服にちょうちょ結びがある。位置的に日頃着替えなどでかならず触れていると思われる場所である。飾りなら留めるとか外すとかの動作があるだけだけれど、あれがふつうのちょうちょ結びだとしたら、夜の宿屋の一室で、
「ふぅ。今日も疲れたなガウリイ」
 とかなんとか言いながらゼルガディスが、あのシリアスかつ端正な顔のまま鏡に向かってシュッとちょうちょ結びをほどいている姿があったりなんかするのかもしれず、さらには朝の宿屋の一室で、
「ちっ。手がかじかんでうまく結べんな」
 とかぶつぶつ愚痴りながらチョウチョ結びとものすごく真面目−に取り組んでいる(チョウチョ結びが左右不対称のまま人前に出て平気な性格とは思えないので)彼の姿があったりするやもしれぬ、ということで・・・。
 私の周りではゼルガディスの評判は芳しくなくて、そのたびに私はフォローに回るのですが、
「だってちょうちょ結びだよ−?」
 と言われた時は何も言い返せなかった。だってちょうちょ結びなんだもん。そりゃあブラックジャックだってチョウチョ結びしてるけども、ゼルガディスの場合はお年頃のうえ一応キザとかいう要素が性格に入ってるワケですし、やっぱりなんか・・・んー(笑)
 その辺をまとめようとすると、なぜか私の妄想の中では、
「ゼルガディスさんたら動いちゃダメですよう」
 とか言われつつ急接近アメリアにドキドキの顔背けゼルガディスと、よいしょ、とか言いながらうれしそうに背伸びをしてゼルガディスの胸のちょうちょ結びを結んでいるアメリアの姿が浮かんでしまうのです。何の解決にもなってないですが。
 だから聞いてみたいです。自分で結んでるんですか、と。結んでるのならもちろんそうなんでしょうけれど・・・(ちょっと残念) ←何故?
 あの胸の部分、どういう造りになってるのでしょうね。見た限り、ちょうちょ結びとブローチは彼のフード兼マントを保定しているわけですよね。布の材質が判らないのでなんとも言えないところではあるんですが、結構大きさがありますからそれなりの重さはあるのでしょうし、爆風にあおられてマントがふっ飛んだという話も聞かないので、かなりの強度でもって(あるいは呪文?)彼の着衣そのものとも固定されてるのでしょう。紐でちょうちょ結びをしてマントの位置を調節した後、上からあの赤いブローチ(のようなもの)でパタムと紐ごと、マントと着衣を固定してる・・・のかな。
 はやくアメリアに毎朝結んでもらえるようになるといいねー(でばがめ)
 はやくその旅装が必要でなくなると良い・・・ですね。
 ずっと待ってる、アメリアのためにも。
      
              

                      

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