日常版

元役 変更後
碇 シンジ 碇 もみー
渚 カヲル 高山 カヲル


〜 オープニング 〜

残酷な天使のもみー

作詞 高山

残酷な天使のように
もーみーよ 神話になれ
蒼い風が今 胸板の毛を叩いても
私だけをただ見つめて微笑んでるあなた
そっとふれるもの もとめることに夢中で
運命さえまだ知らない いたいけな瞳

だけどいつか気付くでしょう その背中には
遥か未来めざすための 毛根があること

残酷な天使のもーみ
窓辺からやがて飛び立つ
ほとばしる熱いパトスで
思い出を裏切るなら
この宇宙(そら)を抱いて輝く
もーみーよ神話になれ



 〜  アスカともみー、ミサトさんが一緒に暮らしているマンションにレイが遊びに来る予定になっている午後 〜

もみー 「毛を抜いちゃだめだ・・毛を抜いちゃだめだ・・毛を抜いちゃだめだ・・・・」
アスカ 「ちょっと!さっきから何ぶつくさ言ってるのよ、独り言やめてよね!」
もみー 「ごめんアスカ・・・・毛が無性に抜きたくて・・・・・」
アスカ 「あんたバカぁ?、抜きたきゃ抜けばいいじゃない!」
もみー 「いや、抜くと毛が濃くなるって聞いて・・・・それで・・」
アスカ 「もうとっくに濃いんだから意味ないんじゃないの?」
もみー 「アスカ、ひどいやっ!」
アスカ 「もう!あんた見てるとイライラするのよ!私が抜いてやるわ!根こそぎね!(*_*)」
もみー 「うわぁぁぁーアスカーーーやめてくれーーー」

 ブチブチブチっと毛が抜けると同時に「ピンポーン」と呼び鈴が鳴る

もみー 「あぁ、きっと綾波だ!(た、助かった(T-T))」
アスカ 「チッ、もう少しで全部むしり取れると思ったのに(-_-)」

レイ  「・・・・・・。」
もみー 「いらっしゃい綾波!さぁ入って入って」
レイ  「碇くん・・・・その毛どうしたの・・・早くも円形脱毛症?」
もみー 「違うんだよ、アスカにむしり取られたんだよ」
レイ  「そうなの・・・・・」
アスカ 「あんたもうちょっと来るタイミング考えなさいよね!もうちょっとで全部むしり取れる所だったんだから!」
レイ  「ごめんなさい」
アスカ 「・・・・・・・まぁ、いいわよ いつでも機会はあるしね」
もみー 「(‾□‾;)」
レイ  「不憫ね碇くん・・・・・・・」

ミサト 「たっだいま〜、もみーちゃんいるぅ〜?あら?レイも来てたの?めずらしいわね〜」
アスカ 「今日はレイが作戦指令書持ってきたのよ」
ミサト 「あぁ〜来週のね」
レイ  「(おめーが持ってくればいい事じゃねぇか、手間かけさせやがってこの年増が・・・)
ミサト 「ん?なんか言いたそうねレイ、何?」
レイ  「別に・・・・、それより来週の8月1日月曜日に遂行するジオフロント防衛作戦の概要を話します。」
      月軌道上のスパイ衛生より使徒と思われる動きが検知されました
      使徒と思われる物は以後、アラーと命名します。
      アラーはマッハ9の速度で地球に向かっています。
      このままの軌道で行くと来週月曜1100時に第3新東京市に激突する計算になります
      速度と質量から地下施設ジオフロントにまで被害が及ぶ可能性があります
      そこで我々3機のエヴァが防衛・阻止にあたります
      定刻1045時にアラーは荷電粒子砲の射程内に入ります。
      もみーがポイントAにて荷電粒子砲により狙撃。アラーのATフィールドは35%弱体化・速度はマッハ7になる計算です
      1050時アスカがポイントBにてアラーをバスターライフルで発砲開始
      全弾撃ち込めばアラーの速度は800km、ATフィールドはほぼ機能を失います。
      1055時私がロンギヌスの槍で一撃で撃破する予定です。
      各自資料を渡しますので自分の待機するポイントをチェックしておくように
アスカ 「はん、余裕ね。第一何なのよアラーって。誰が命名したのよ」
レイ  「命名したのは碇指令です。」
アスカ 「センスないわねー指令も」

  〜 その頃の司令室 〜

ゲンドウ「アラーの動きは?」
冬月  「特に変わっとらんよ。ところで伊吹マヤがアラーなんてネーミング嫌だって言ってるのだがね」
ゲンドウ「あぁ、リツコにも言われた・・・・・」
冬月  「どうする?変更するか?」
ゲンドウ「今更変更なんてできない。はじかしいだろ」
冬月  「そうだな・・・・・」
ゲンドウ「あぁ・・・・・」

  〜 時は作戦前日前夜 23時00分 〜

ミサト 「もみーちゃん、明日は作戦決行日よ早く寝ておきなさいよ〜」
もみー 「はーい」
アスカ 「さ〜て寝よう〜ってなんで私がもみーの隣で寝なきゃならないのよ!」
ミサト 「しょうがないでしょ〜、アスカの部屋今改装中なんだから〜」
アスカ 「だからって・・・・」
ミサト 「いいから寝た寝た」
もみー 「アスカ・・・僕何もしないよ・・・」
アスカ 「したら殺すわよ(−−メ」
もみー 「・・・・・・・・。」

  〜 深夜2時35分 〜

アスカ 「うーん、毛むくじゃらぁームニャムニャ」
もみー 「(なんだよ、アスカ自分から近寄ってきてるんじゃないか、しかも寝言がむかつく・・・)
アスカ 「うーん・・・・・」
もみー 「はぅ(‾□‾;)、む、胸が腕にあたってるぅぅぅぅーーードキドキドキドキ・・・・・・」

  〜 朝5時45分 〜

アスカ 「キャーーーーーーーーーーーーーーー変態ーーーーーーバキっボコっ」
ミサト 「ど、どうしたの!?」
アスカ 「もみーが私に絡みついてたのよ!!」
ミサト 「すごい音がしたからサードインパクトでも始まったのかと思ったわよ・・・・」
アスカ 「まだ何本か毛が絡みついてるわ、ヒル並ね」
もみー 「ひ、ひどいよアスカ!自分から寄ってきたくせに殴って腹蹴ってレイジングストームするなんて!」
アスカ 「あんた・・・昨日毛をむしり取った所・・・・もう生えてるじゃない(‾□‾;)」
もみー 「あっ、ほんとだ・・・・アスカが無理にむしるから・・・・・・」
アスカ 「あんた本当はクローンかなんかで実は改造人間なんじゃないの?毛も形状記憶合金みたいだし・・・・」
もみー 「ひでーーーーーアスカなんて大っきらいだーーこのオタンコナスーー(´Д`;)」
アスカ 「うっさいボケ!マリアナ海峡に沈めるぞ!」
ミサト 「あーもう、朝からやめなさい!」
アスカ 「べーだっ(°Д° )」
もみー 「ふんっ」

  〜 朝9時00分エヴァプラグ内 〜

マヤ  「アスカ、もみー、レイ共にシンクロ率安定しています。」
冬月  「おまえも昔はあんなに毛深かったのか?」
ゲンドウ「あぁ」
マヤ  「もみー心理グラフ反転!動揺しています!」
冬月  「今の会話・・・・聞こえたようだな・・」
ゲンドウ「あぁ」
リツコ 「ぶざまね・・・・・」
マヤ  「作戦遂行30分前です。各機自分の持ち場まで移動・待機してください。」
アスカ 「了解。」
もみー 「了解。」
レイ  「了解。・・・・・・もみーちゃん昨日、アスカに夜這いしたそうね。ミサトから聞いたわ」
アスカ 「あの、おしゃべりババア・・・・・・」
もみー 「違うんだ綾波!あれはアスカの方から近寄ってきて・・・・」
アスカ 「ちょっと!この後に及んでまだそんな嘘言うの!?」
マヤ  「全機リフトオン、各自武器を持ってポイントへ・・・・・・」
アスカ 「バリバリバリバリバリっ、落ちろ落ちろ!バカもみー!はははははははっ」
もみー 「やめてよ!アスカ!シャレになってないってば!」
レイ  「無駄弾・・・・・」
ミサト 「アスカ!やめなさいっ!もみー君がマジでびびってるわ・・・・また心を閉じてしまうわ・・・」
アスカ 「閉じろっ閉じろ!バカもみーーーーーーぐわっはっはっおまえの持ってるカードを全て捨ててやる!」
ミサト 「だめだわ・・・・キングボンビーの口調になってるわ・・・」
レイ  「作戦失敗ね・・・・」
マヤ  「使徒、荷電粒子砲の射程範囲に入りました!」
レイ  「アスカに荷電粒子砲を取られてもみーは逃げてるわ」
マヤ  「そんな・・・・・・」
リツコ 「ぶざまね・・・・」
レイ  「私だけでも防ぎます。」
ミサト 「頼むわレイ」
レイ  「ATフィールド全開!」
マヤ  「レイとアラーとの接触まで後5秒です!・・・・・衝突!」
レイ  「ぐっ・・・・・・エヴァは伊達じゃない!」
マヤ  「なぜかサイコフレームの共振です!アラーのATフィールドを中和!新東京市への直撃は回避されました!」
ミサト 「やったーレイ!」
マヤ  「しかし、アラーの活動はまだ停止していません!地上での戦闘に入ります!な、なにこれ!?まさか・・・・人!?」

アラー 「やぁ、もみーちゃんひさしぶりだね」
もみー 「カヲルくん!?なんでカヲルくんが・・・・そんなカヲルくんが使徒だなんて・・・・」
アラー 「アラーでいいよ。もみーちゃん。」
もみー 「アラー・・・・僕は君と戦えないよ!」
アラー 「ガラスのように繊細だね君の毛は、好意に値するよ。僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない。」
もみー 「アラー・・・・・(*--*)ぽっ」
アラー 「さあ、僕を消してくれ。さもなければ君達が消えることになる。君は生き延びるべき人間なんだ。さぁ!」
もみー 「嫌だアラーを失うなんて嫌だよ!君がいなくなったら僕は・・・・僕はどうすれば・・・・」
アラー 「怖いのかい、人と触れ合うのが。」
もみー 「毛が針のようにたまに尖ってるんだ!」
アラー 「リリスも分かっているんだろう。ATフィールドは誰もが持つ心の壁だということを。君は毛というATフィールドを持っているのさ」
もみー 「心の壁・・・?」
アラー 「君は僕と同じだね。好きってことさ。」
もみー 「僕も好きだよアラー!」
アラー 「僕は自由になりたいんだ。自らの死、それが唯一の絶対的自由なんだよ。与えてくれるよね?もみー」
もみー 「そんな、だめだよ、そんな事したらもうアラーと一緒に歌う事もできないじゃないか!」
アラー 「歌っていいよね。歌は心を潤してくれる。リリンが生み出した文化の極みだよ。君の歌を聞けただけでも幸せさ」
もみー 「・・・・・・・・。」
アラー 「さぁ、やるんだ!生と死は当価値なんだよ。ただ人間は生に執着しすぎているのかもしれないね、僕としては大した事ではないよ」
もみー 「アラぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー」

アスカ 「もみー・・・・・・・・」
レイ  「あの人も・・・・・・」
ミサト 「ターゲット殲滅、よくやったわもみーちゃん。帰ってらっしゃい。今日はステーキにしてあげるわ」



〜 あとがき 〜
この分だと続きそうな気がする。
見所は最後のアラー(カヲル)ともみー(シンジ)の愛でしょうか?(^^;
と、言うかそこが書きたかっただけだったりして(爆)
カヲル君最高ー