跡部景吾は朝からうんざりしていた

それもそのはずである

 

 

靴箱の様子を見るとあふれんばかりのプレゼント・・・・・。

 

 

実際こうゆう事は毎年なのだが困る物だ

「・・・・・・・・・・」

捨てる・・・・それも手段なのだが近くにあるゴミ箱には・・・・・

 

 

 

すでにあふれんばかりの箱の山

皆考える事は同じで自分より前に置いてあったプレゼントは捨てるのであろう・・。

女の醜い嫉妬

 

そんなのがうかがえた

「・・・おい樺地・・・全部車に乗せてくれ・・」

「ウス」

跡部は携帯を取り出し車を呼んだ

ディスプレイはもちろん

 

 

 

 

 

 

 

だった・・・・。

跡部のたった一人の妹である

ちなみに説明するが跡部景吾という男は・・・・

 

極度のシスコンだ・・・・・・・・・・

 

 

それは氷帝男子テニス部の中では有名であり、そして迷惑の種でもある・・・。

 

「おらおらテメー等ちんたらしてんじゃねぇ!!」

いつにも増して機嫌の悪い跡部

その理由は簡単である

 

 

 

がいつまで立っても来ないからだ

 

「・・・・・ちゃん・・・どないしたんやろな?」

「さーな・・・早く来てくんなきゃ跡部の機嫌が・・・」

忍足と穴戸は部員達に怒鳴り散らしている跡部を見て眉をしかめていた

 

 

その頃は・・・

 

(終わんない・・・(泣)問題がおわんないよ・・・・・(悲)

 

 

 

トップに存在する跡部

どうゆうわけか

その妹の方には少々脳ミソが足らなかったらしく

は補習に引っかかっていた

 

(わーーん・・・・(泣)早くテニスしたい・・)

 

 

半べそをかきながら問題にとりくんでるを見て親友は哀れに思い手伝ってくれた

「ありがとう!!!!」

「いいよ。ちゃん。早くお兄ちゃんの所行ってあげな?ね?」

「うん!」

そう言って教室を飛び出した

 

 

テニスコートには黄色い観戦と共にいつにも増してたくさんの女子がむらがっていた

 

 

(こういう時思うよ・・・・やっぱお兄ちゃんはもてるんだなぁって・・)

少し寂しくなった

自分とは違う兄

何でもこなしてしまう兄が

いつか自分の事なんて気にかけてくれなくなるんじゃないか・・・と

不安がいっぱいだった

 

女子達の視線がに集まる

いつもの事

いつもの事・・・・・

 

一人の女子がこう言った

 

 

「跡部先輩の妹だからっていい気になってんじゃねぇよ」

 

 

いい気になってるんじゃない

違う

私はただ単に・・・・・

 

「自惚れんのもいいかげんにしろよ。この馬鹿女」

 

 

次から次へと投げかけられる酷い言葉

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

私はお兄ちゃんの隣に居てはいけない存在ですか・・?

 

 

 

その時テニスコートの金網の扉が「キキィー」という音を立てた

後ろに人の気配を感じる

 

 

 

「おい。てめーら人の妹に手ぇだしてんじゃねえよ」

聞きなれた声

かなり怒ってる様でいつにも増してドスがきいていた

 

「お・・・・お兄ちゃん・・?」

女子達はひそひそと話し逃げるようにして去っていった

 

 

「・・・・・何してたんだよ・・・」

(怒ってる・・・)

 

 

跡部はを直視した

は目をそらした

(ヤバっ・・・・泣きそう)

「別に何にもないよ?」

そう言って何も無い風に装う

 

 

 

 

 

いつもそうだ・・・

コイツは肝心な事は言わない

自分では何も無い風に装ってるつもりだろうが・・・・・・

 

 

 

お前は・・・・・・

こうゆう時いつも泣きそうな顔してるんだぜ・・・・?

 

 

ぐいっ!!

「ちょっと来い・・」

そう言って俺はを連れ出した

「何?・・・!」

連れ出した先は空き教室だった

「・・・・ホント・・。平気だからさ。練習戻ろう?ね?」

そうやって・・・

つらいくせにどうしてそうやって抑えるんだよ・・・

お前は・・・・

「うそつけ」

びくっとの体が動いた

「だって・・・・泣きたくない・・・・・し・・・・」

弱弱しく呟く

下を向いたの小さな体を包み込むようにして抱き締めてやる

「・・・・・・・泣けよ」

「ヤダ・・。泣かない・・よ!」

「いいから黙って泣け・・」

 

 

 

そう優しく言ってくれたお兄ちゃん

涙が出た

泣かないって決めたのに・・・

お兄ちゃんの誕生日なのに・・・

そういったらお兄ちゃんは・・・・・

「・・・後で祝ってくれよ・・な?」

そう言って又胸を貸してくれた

 

恥ずかしいくらいべろんべろんになるまで泣いた

泣いて

泣いて

全てを吐き出した

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃんは・・・・・いなくなっちゃうんだよね?」

「あぁ・・?」

「だって・・・あんなにもてるんだもん・・・」

「・・・・・・・・」

「いつか結婚しちゃうんでしょ?」

跡部は椅子に座り膝の上にをのせた

「・・・・しねぇよ」

「・・えっ?」

「お前が結婚するまでしねぇ・・」

そう言って跡部は目を伏せた

「・・・ホントに?」

「あぁ・・」

(とは言ってもそこらへん奴に何か簡単にやらねえけどな・・・)

「じゃああたし結婚しないって言ったら?」

「・・・・俺様がしてやる」

(いっその事それもいいかもな・・)

はぎゅっっと跡部の胸に自分の顔を押し付けた

「・・・ありがとう・・」

が愛しくなって俺は又抱き締める

この手は簡単にほどきたくない

離してしまったらこそ他の男の所へ行ってしまう気がした

「離れんな・・」

「うん・・・」

 

 

 

 

俺の誕生日の日

気付いてしまった感情を・・・・・・

 

 

これから俺は心の中だけにとどめておく事が出来るのか・・?

 

隠し通す事が出来るのか・・・・・・・・?

 

ただ純粋に・・

血のつながりがある・・・

たった一人の妹を・・・・・・・

 

 

 

愛してしまった事

 

 

 

 

けれど・・・・

今はただ・・・・・・・・

 

純粋に・・・

 

を想っていたい・・・・・

 

 

end

 


後書き(〜後書きと言う言い訳・・)
意味分かんねですね・・・。シリアスチックになっちまった・・・(汗)
景吾もキャラ違う・・・。誕生日の日じゃなくてもいいし・・・。