跡部は完璧な人


あたしとは住む環境も違うし頭の作りも違う。
確かに性格はアレだけど…

「おい。次移動だ。行くぞ」
跡部は教科書をもって私の席まてやってきた

「うん……」
ホントは行きたくない…ううん。違う、
あたしの隣に跡部がいるって事がたえられない



だって……あたしは…



廊下を歩いてるといろんな人がジロジロ見てくる


分かってる。
あたしと跡部が不釣り合いなくらい……
特別痩せてる訳でも無いし、可愛くも美人でも無い



視線が痛い

逃げたい…


逃げちゃえば? あたしの心の中で悪魔がささやいた気がした



「跡部。あたしトイレ行ってくる。先いってて」
「あ。おい!

あたしは跡部からの返答を聞かずもと来た道を走った








良かった…誰もいない

屋上…久しぶりだなぁ〜


フェンスにもたれかかる
「・・・・・・」





いーやもうさぼっちゃえ




「・・・・・」




………あたしって跡部にとって何だろう。




一人になりたくて来たのに……
考えてる事は跡部の事ばっかりだ。
これだったら真面目に授業受ければ良かった…
あたしって馬鹿だなぁ…





その時屋上の扉が開く音がした。

ガンっ!
ビクっ!

まぎれもなくその音はドアを開けるというより蹴る音だった
慌てて振り向くとそこには


「!?あっ…跡部!?…」
驚きのあまり言葉が出なかった

「な……何でここに……」

「ああ?ざけんなよ、

跡部は青筋を立てていた。
ヤバイ…完璧切れてる…

「………(脅)」

「んで、戻ってこなかったんだよ?」

「……(フルフル)」
横に首をふって目をそらした


「……言わねーならこうするしかねーな」



跡部はにちかずき顎をグイっと手で上げてキスをしてきた

「!?………ん…んー!!」
頭の中は真っ白。
とっさに浮かんだのは抵抗する事だけだった。
突き飛ばそうとするが力が入らなくて余計に舌で歯列をなぞられたり舌を絡ませたり…




そんなのが一分以上続いた後やっと跡部は解放してくえれた



「はぁはぁ//…」息継ぎが下手な為とても苦しかった



「…言わねーと…今の以上の事するぜ?」
さすがに学校ではヤバイ…


「…ワカリマシタ」

「…んで何で戻って来なかった?」
「それは…」

跡部の鋭い目で直視されたので目をそらした



「…比べられるから…」

ヤバイ…泣きそう…

「何とだよ?」

「跡部と……あたしは何の取り柄もない凡人だよ!?ルックスも別に良くないんだよ?」
自分で言ってて悲しくなってきた

「んなの100も承知だぜ…」

「なっ!…」

「けど、お前は俺様とは違うもん持ってんだろ…」

「………違うもの?」

「お前は…誰とでも普通に接する事できんだろ…」

「…………」

「そんなお前が好きだから…付き合ってんだよ///」
跡部からこんな事が聞けるなんて…目を見開いておどろく



・・・・・ 明日雪降るんじゃ…
あのいつも人の事けなしてる跡部が…




けど…






純粋にただ嬉しかった…


「ありがとう…」


そう言って微笑むと跡部は


「けっ。世話かけやがって」



悪態ついたけどあたしはそんな跡部が好きだって気付いた






後書き 
後93個
コンプレックスネタ。久々に長め。