行かないで…



何でもするから…



行かないでよ…





どんなに叫んでも届かない
侑士……





あたしじゃ何がダメ?





あの子と何が違う?



の事もう好きやない」
言われた瞬間は頭真っ白だった


「別れてや」





いつもと同じ口調の侑士の一言が痛くて痛くて







その後侑士は可愛い後輩と歩いてた






それを見て初めて侑士が私の知らない所に行ってしまった事を実感した




私はその二人が消えるまで教室で見ていた





「…好きだったのに…」



「ホントに好きだったのに!!」






自然に出てくる涙を抑える事はできなかった



行かないで





私を置いてかないでよ…侑士…







侑士とはその後一回だけしゃべった







「・・・俺は勝手な男やから・・・」
侑士はすまなそうな顔で私を見ていた
その顔はどこか物悲しそうだった



そんな顔しないでよ・・・
の事・・・傷つけることだけやねん・・」


「せやから・・・・の事だけは傷つけたくないんや・・」




そう言って彼は出て行った



いい逃げなんてズルイよ

あたし・・まだ気持ち伝えて無いのに・・・





それでもいいから




傷ついてもいいから



隣にいてほしかった



ずっと







だから・・・行かないでほしっかった・・・







後書き 
痛!っ!悲恋です。ちなみにBGMは「暁の車」。説明すると侑士はホントは好きなんだけど
自分は意外と浮気してを傷つけたくない、みたいな。ホントに大切な子だからこそ・・みたいな
今度、侑士視点も書きたいとか思ってます