国家錬金術師になった。



 



なりたいって思ったのはお姉ちゃんにばっか守られたくなかったから。



 



 



 



「エドワード兄弟といいあの子といい・・・国家錬金術師になってしまうとは・・・」



「ホントに・・・才能は子供のうちから開花するものなんだね」



大人達は口をそろえてそう言った。



(才能・・か・・)



確かに特別な努力をした訳じゃなかった。



生まれつきの能力・・・・。



どうする事もできなかった。



それ故他人から特別な目で見られ時には差別された



 



 



「それにしても・・・・・君・・・小っさいねぇ・・」



「余計なお世話です」



ロイとかいうお姉ちゃんの上司に声をかけられた。



知らないけど「焔の錬金術師」という名で通っているらしい。



「あはは。ホークアイ中尉にそっくりだよ。君は」



そう言ってロイとか言う人はあたしを持ち上げた。



「な!何するんですか!降ろして下さい!」



初対面で普通こんな事するとは思わなかった



「いや〜。小さくて可愛いなぁと思って・・」



ニコニコした顔であたしの顔をジーっと見ている。



子供扱いされるのはいつものことだけど抵抗しないのはもっと嫌。



手足を動かしジタバタを暴れるが持ち上げられていたロイの手が下に下がる事は無かった。



「可愛いなぁー・・。あのクソ生意気なガキと違って。」

クソ生意気なガキ?

てゆか・・・・・・・・・・・・・・・・・

回りにいる人たちは助けようとも思わないのだろうか・・?



確かに初対面だけど女の子がセクハラされてるんだから助けるぐらいするでしょう?!



回りにいる少佐に目で訴えるがフイっと目をそらされる。



(ひどくないか・・!?ここの人達!!)



心の中で叫んだ



この状態はかなりあたしにとって不愉快なものであって早く降ろして欲しいという思いが爆発寸前になった時



「降ろして・「



 



 



 



 



「何やってるんですか??」



目の前のドアから入って来たのは・・・・・・・・・・



「あ・・・・お姉ちゃん・・」



「大佐・・・?うちのに何をしているんですか?」



無表情なお姉ちゃん



あぁ・・・完璧怒ってる・・。



持ち上げられていた手が下に下がった



その時にロイ大佐の顔を盗み見てみたらちょっと怯えていた・・・



「ははは・・。何、君に挨拶をしていただけだけどね?ホークアイ少佐。」



ごほんと大佐はお姉ちゃんの方に向き直りそう言った。



回りの少佐たちは見て見ぬふり。



「そうですか・・・。大佐がロリコンな訳ありませんものね」



「ははは・・・言うねえ。君も。君とてシスコンな訳ではあるまい?」



一触即発状態・・。



 



少佐たちは怖れを感じたのか黙って出て行ったり、書類整理をもくもくとやっていた。



 



 



ホークアイ中尉とロイ大佐の間では静かな戦いが起こっていた。



二人とも笑顔で話しているのだがそれが怖かった



ホークアイ中尉は今にも銃をとりだそうな体制だったし



ロイ大佐も例の手袋をした手から焔出しそうだった・・。



 



「シスコン?妹を心配するのは姉として当然だと」



「心配されすぎるのも逆に重荷だよ?ホークアイ中尉」



ロイは自分専用の椅子に腰をかけて机の上にひじを置き手を組んだ



「そうでしょうか・・・?変態ロリコン男 から妹を守るのは私だけしかいなかった様ですし・・・」



ちらりとホークアイ中尉は回りを見る



回りで黙々と仕事をしていた少佐たちの顔が引きつり「ビクッ」と体が反応する



ちなみにロイの顔も少々引きつり気味であった。



「・・・・・・変態ロリコン男とは・・・・」



「・・はい?」



ロイはそこで息をのんだ。



 



「いや・・。仕事に行くぞ」



「いってらっしゃい(行ってください」(にっこり)



「でわ・・・・君、又後で会おう」



「えっ・・?・・」



大佐は椅子から立ち上がるとの方へ行き背が低いのでロイはひざを曲げて軽くの頬にキスをした。



突然の事で何があったか良く分からなかったが後ろにいた姉がキレる寸前だったのは良く分かった。



 



ニヤリと勝ち誇った様な笑みを残し出て行ったロイ。



 



 



その後部屋の中では銃声がなりひびいたのは言うまでもない・・・。



 



(お姉ちゃん・・・)



 



 



「ふはは!!。君は私が頂く・・ホークアイ中尉」



 



 



本日の勝者:ロイ・マスタング(独身)



 



 



end






あはは・・・・・・・・やっちまった・・!

鋼の夢・・!もう笑って許して下さい・・。

てゆかロイのファンの方申し訳ございません。管理人はキャラをシスコン・ロリコン・ブラコンさせるのが好きな様です。(後ショタコンもか・・)