[ NOVEL ]










美しい着物でしょう

人形のお前にとても似合う


さあ、見せてください

お前の美しい躰を

快楽に身を委ねたその美しい躰を___













「ん・・・?」
貴人は胸に何かが乗っているような息苦しさで目が覚めた。
すっと目をあけた途端、それが「みゃぁ!」と元気な声を上げて頬を舐めはじめる。
「え?わっ。ちょ、ちょっと、やめてってば」
ぺろぺろと延々にやってそうな勢いの子猫をひょいっと持ち上げて、
目線をあわせると、きょとんとした様子でおとなしくなった。
「もう、苦しいだろ?そんなところ乗っちゃ。」
一応怒ってるようにぷくーと頬を膨らますと、
子猫はまるで謝るように貴人の鼻の先をぺろっとひと舐めした。
「ふふ。ゴメンゴメン、怒ってないよ」
お返しにと貴人もその小さな鼻のあたまに軽くキスをする。
それはさすがに驚いた猫は暴れて貴人の手の中から逃げていった。
「そんなに照れなくてもいいのにね」

足早に寝室から逃げていく猫を面白そうに眺めたあと、肝心なことを思い出した。
「あ、そうそう・・・」
ベッドに腰掛けたまま、同じ毛布にくるまれていた少年のほうに体を向けた。
そっと頬に手をかけると昨夜とは全く違う体温。
その温度に安心して思わず「よかった」と顔が綻んでしまう。
「あとは、意識が戻るだけかな・・・」
そうはいうものの、何故かこの少年の寝顔をずっと見ていたいような気がする。
あどけない幼い寝顔。
頬に掛かる柔らかい髪をやさしく指ではらってやる。

「目が覚めたら、やっぱり出ていっちゃうんだよね」

指はそのまま頬を通り過ぎ、寝間着代わりのシャツの合わせ目まで移動していた。
そしてボタンをはずし、肩から胸まで露わにさせる。

「この痕をつけた人のところへ戻るんだよね」

桜の花びらを思い出させるような痕。
何者かがこの少年は自分のものだと主張しているように。

「まるで雪のようだね」

突然自分の元に現れたかと思うと、すぐに消えてしまう雪。
そんな雪を少しでも残したくて。
自分から離れないで欲しくて。

「願い事は___叶わないか」



貴人はそっと少年に覆い被さると、そっと唇を重ね合わせた。






この雪は暖かいけどね

僕の元から離れていくんだ



それは決して僕のぬくもりのせいじゃない





なぜなら彼も同じ暖かさを持ってるから










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いいわけ☆

どーも、不定期連載第2弾お届けでーす。
こんなぐしょぐしょ文章読んでくれてありがとうv

まだ密君起きませんねえ。
さっさと起きろっちゅーねん。
早く起きないと朝飯食えなくなるぞ!?

次には密起きます!
寝ぼけ?(笑)
あー、えっちぃのはやりませんぞっ///

さくらちん、のあね、頑張って書いたよ。
だからもうキリ番リクとか言って書かせないでね。
のあは小説苦手なんだよう><

足痺れた・・・痛い。


へなちょびん☆のあ。




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