> ん〜、ゼフェル様。
> 何だ?どうした、アンジェ。 > いえ…なんでもないです。 > おめーさっき「ゼフェル様」って呼んだじゃねぇか。 > そう・・・でしたっけ? > 大丈夫か?熱でもあるんじゃねぇだろうな?(アンジェの額に手を当てる) > (クスクス笑って)そんなわけないじゃないですか。 > 何だよ。心配してやってんのに笑うことねぇだろ(プイッ) > 怒っちゃいました? > 怒ってねぇよ(と言いつつちょっとムッ) > そうですか。じゃあわたしはこれで。 > え?お、おいアンジェ!?(アタフタ)おめーやっぱ変だぞ! > 誰が変なんですか?(クスっ) > おめーだよ!いつものアンジェと違うヤツみてぇだ。 > 何言ってるんですか?ゼフェル様? > ?いつものアンジェだな。何か時々別の人格になってねぇか? > 時々…ですか? > 時々・・・なんつーか小悪魔っぽいつーか・・・いつものほわ〜っとしたアンジェじゃねぇヤツがしゃべってるみてぇだ。 > その表現…ゼフェル様らしいですね。(クスクス) ゼフェル > !?おめー誰だよ!アンジェはそんな笑い方しねぇぞ! > アンジェでしょ? > アンジェはそんなしゃべり方もしねぇ。いつでも丁寧な優しい話方するんだぜ。 > 優しい…どこまでが真実なんでしょうね。ゼフェル様。 > どういう意味だ?・・・まさか今のおめーが本当の姿っつーんじゃねぇだろうな? > だったら、どうなんです? > (絶句)まさか・・・そんな・・・オレの好きな笑顔もウソだったっていうのか? > へぇ、ゼフェル様ってそんなに…(クスっ) > (カッ)何がおかしいんだよ!? > いいこと教えて差し上げましょうか? > けっ。ネコっかぶりな女の言うことなんてウソだろ! > そう、じゃああの子のこともうどうでもいいんだ。 > あの子・・・?(はっ)アンジェか?おい!何を知ってるんだ!?(ガクガクガクとアンジェの肩をゆする) > どうでもいいんでしょ?わたしの言うことなんて。 > うっ・・・わる・・・かったから。謝るから、頼む。教えてくれ!! > アンジェならここにいるじゃない。でもね、アンジェは自分が嫌いなの。 > ?アンジェはここにいるけど自分が嫌い??? > つまり、アンジェはわたしに人格をくれたの。 > おめーは、アンジェが作り出した人格なのか?アンジェは?本物のアンジェの人格はどこいったんだよ!? > さぁ、そんなの知らないわ。 > 知らないじゃねぇ!アンジェを出せ! > だって、でたくないって言ってるんですもの。無理よ。 > どうしてだ?何があったんだ?おい、人格は反対でもおめーは一応アンジェなんだから分かるだろ?何でこんなことになったんだ? > 一応って…まぁ、いいわ。アンジェはゼフェル様といるのが辛いの。だからよ。 > オレといるのが辛い?オレが嫌いなのか・・・? > だから、アンジェは自分が嫌いなんだって。ゼフェル様といても何もできない自分がね。 > 何もできないって?オレ、アンジェに無理なこと頼んだ覚えないぜ? > そんなのゼフェル様が思ってるだけでしょ? > (ムカッ)遠まわしに言わねぇではっきり理由を言えよ! > つまり、アンジェはゼフェル様といても自分から何も話せなくて辛いんでしょ?ったく、すぐ怒るし…そんなんだから、アンジェが何も言えなくなっちゃうんじゃない。 > そんなに悩んでたのか?(呆然)オレ・・・そりゃ短気ですぐ怒鳴るけど、アンジェが嫌いで怒鳴ってるんじゃねぇ。 > で? > オレはアンジェに合わないんじゃないかって・・・ホントはルヴァとかリュミエールみてぇな穏やかなヤツの方が似合うんじゃねぇかって・・・そう考えるとイライラしちまうんだよ。 > 結構素直じゃない。でも、そうかもね。アンジェにはゼフェル様は似合わないかもね。(クスっ)諦めたら? > うるせぇ!そんな簡単に諦められるんなら怒鳴ったりしねぇよ!もっと、平常心でいられる。 > じゃあ、もっと自信もったら?心配しなくても、アンジェは貴方のこと好きらしいからさ。 > !?そうか・・・そうだよな。アンジェが別の人格作っちまうくらいなんだ。オレといるのが辛くなるくらいに。 > で、どうしたい? > そんなの決まってんだろ!元のアンジェに戻ってほしいんだ! > そっか。じゃあ、直接アンジェに言ってみるのね。 > 分かったぜ。(大きく息を吸う)おい!アンジェ聞こえるか!出てこい!オレは、おめーじゃないとダメなんだ!いつものおめーが好きなんだ!! > (にっこり笑って)よく言えました。今度は泣かせるんじゃないわよ? > うるせ・・・じゃねぇ。(横を向いて)迷惑掛けたな。今度こそアンジェは大切にするぜ。 > (そのまま、意識を失って倒れるアンジェ) > おわっ!?(間一髪アンジェを支える) > …?ゼフェル…さ…ま…? > アンジェ・・・か? > ?何ですか? > やったぜ。本物のアンジェだ(ぎゅっ)悪かったおめーを追いつめちまって。 > え?(////)ゼフェル様?えっと…大丈夫ですから。わたしもごめんなさい…。 > オレはおめーが好きなんだからな。同じ顔や声でもおめーじゃなきゃダメなんだよ。 > はい。わたしも…ゼフェル様が好きです。(にっこり) > 本物の笑顔だ・・・。っとに元に戻らなかったらどうしようかと思ったぜ。 > 元にもどる?(きょとんとして) > おめー覚えてねぇんだな。いいぜ覚えていなくったって(オレは忘れねぇけどな) > ?ゼフェル様。 >んじゃ、寮に帰ろうぜ。 >はい。 > 何かおめーの姉貴みてぇなヤツにあったぜ。おめーを泣かすなって叱られたな(笑) >お姉ちゃん?ですか…えっと…。 > おめーと違って気のつえー女だったな。 > …気が強い…?…それって…多分、妹です。ゼフェル様。 > 妹?おめー妹なんていたのか? > 2人いますよ。三つ子なんです。 > へ?み、三つ子ぉぉぉぉ!? > 言ってませんでした? > そういえば・・・試験が始まる前に見たおめーの履歴書に書いてあったような・・・生きてんのか? > 生きてるって…ゼフェル様…失礼じゃないですか。 > あ、悪い! > とっても可愛いんですよ。二人とも。(にっこり)今度紹介しますね。 >(てっきりあれは乗り移ったんだと思ったぜ) > ?どうかしたんですか? > その妹にちょっと小悪魔っぽいヤツっていねぇか?性格が悪いとかじゃなくてやたら気が強いやつ。 > 気が強い?いますよ。言いたいことちゃんと言えて。…わたしの憧れなんです。(にっこり) > 憧れか・・・だからか。(まぁそいつの生き霊が乗り移ったってよりアンジェが憧れの人格を作り出したっつーほうが説得力あるよな) > ゼフェル様?さっきからどうかしたんですか? > 後でゆっくり教えてやるぜ。それよりなーおめーいくら憧れてても無理してああいう性格にならなくったっていいんだぜ?オレはおめーのほんわかしたとこが好きなんだからな(真っ赤っ赤) > えっ…(////)えっと…嬉しいです。(にっこり) > 今度こそ部屋に帰ろうぜ。送ってやっから。部屋に帰ったらゆっくり教えてやる。今までに起こったことをな。 (そしてゼフェル様とアンジェリークは手をつないで寮に戻りました)
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