This is a story in SEICHI・・・・・・・


 これはある日の聖地でのお話。


 今日は、ゼフェル様と出会ってちょうど一年。そして、デートの日。
 だから、昨日、レイチェルに、教えてもらって、一生懸命クッキーを焼いたの。
 食べてくれるかなぁ・・・・・・。うんっ、甘さひかえめににしたから、大丈夫よね。
 大丈夫っ!!よしっ、いくぞ。
 カタカタッ
 バサッ
 ドタッ
「キャッ」 
「イタッ」
「・・・・・っぅ・・いってきまぁす。」


 おっせぇなぁアンジェのやつっ
 いつも早いのに。
 何かあったのか・・・・・・。
 おっあれか? きたっ
「はぁはぁ・・・・おっ・・・おはようございます。」
「よぅ。まってたぜっ。」
 今日も可愛いなぁ。


 いったぁ、さっき足打っちゃった。
 それにしても、ゼフェル様いつもとかわらないなぁ。
 記念日なのわからないにかなぁ。
 はっ、もしかして、私が思ってるのより、ゼフェルさま私のこと、思ってくれてないのかも。
 だから、記念日のこと、わからないんだわっ。
 なんだか、悲しくなって来ちゃった。


「ふっ・・・・・ふえぇ」
「どっ、どぉしたんだよっ。アンジェッ。」
「ふぇぇぇ・・・ひっひっひ・・ひく」
「わけわかんねぇ。オレなんか、悪いことしたか!?」
「ひっひくっひくっそっ・・・・・そんなことないですぅ。」
 もぉ、マジで、わけわかんねぇ
「たっ・・・ただ、ゼフェルさまが、私のこと嫌いなんじゃないかって、思うと涙が、でてきちゃって・・・・ひくっひく・・・ふぇふっ」
「なっ。いつオレが、お前のこと、嫌いだなんて言ったよっ!」
「ごめんなさぁい。・・・だってぇふぇ・・・今日は、私と、ゼフェル様が出会って一年目で、デートの日なのに・・ふぇぜっゼフェル様覚えてないんですもん・・・・ひく・・ふぇ。」
 一年!?もう、そんなになるのか。忘れてたぜ、オレって薄情なやつだよな。
 でも、オレは、アンジェといるだけで・・・・///
 楽しいから・・・何年でも・・・///
 とっ・・とりあえずアンジェのこと泣き止ませなきゃ、だよな・・・・。
「そっそんなこと、覚えてるに決まってるだろ。」
「・・・・・・・・・・ほっほんとですか?」
 そっそんな目で、見つめないでくれ。ウソが、つけなくなっちまう。
「・・・ごっ・・・ごめん。ウソだ。全然覚えてない。」
「ふっふぇぇぇ・・・ひっひどいですぅ。」


 タタタタタッ
「まてっ」
 ゼフェル様の声が、聞こえる。
 でも、でもっ
 ・・・・・・・・・・・・私の、ひくっ、どこが、ふぇ、悪かったのかしら。
 やだ、また涙が出てきちゃった。
 きっと、私が、弱いところが嫌なんだわ。
「おいっ」
「きゃっ」
 ゼフェル様っ!!
 私のこと嫌いなのに。
 どぅして・・・・・・・。
 ・・・・・・でも、やっぱり私は、ゼフェル様のことが好き・・・・。
 甘えちゃうよぅ。強くないたいのに・・・・ひくっ
「ぜっ・・・・ぜふぇるさまー・・・。」
 がばっ
 ぎゅっ


 かっかあいい/////
 アンジェから抱き付いてくるなんて///
「ゼフェル様ぁ。わたっ私のこと、嫌いにならないでくださいぃ。」
「だから、おめぇのこと最初から、嫌いじゃねぇよ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「そのな・・・・おっおめぇのことすっ好きだぜ////」
「・・・・・・////」
「///////」
「///////」
「///////」
「でも・・・・ごめんなさい・・・・一人で騒いで・・・・・・」
「・・・・・////別にいいけどよぉ、はっ・・腹へらねぇか」
「・・・・・・・・あっ・・・・あの・・クッキー焼いてきたんですけどあのっ食べます?」
「えっ?」
「あっ、ちゃんと甘さひかえ目にしてますから!!」
 アンジェの作ったものなら何でも、おいしいに決まってるっ。
「おぅ。サンキューなっ」
「・・・・・・・そっそれよりこれから森の湖に行こうぜっ。そこで食べよぉぜっ」
「はいっ!!」


 そうして早とちりな女王候補とその女王候補にべたぼれの鋼の守護聖は仲良く森の湖に行ったのだった。


 これはある日の聖地でのお話・・・・・・。


〜fin〜