昼下がりの・・・。




 カーテン越しに差し込む、穏やかな光。
 目が覚めて最初に目に入ってきたのは真っ白なシーツだった。

  (あれ・・・?カカシは?)

 隣で寝ているはずの恋人がいない。

  「カカシ・・・・?」

 しばらくベッドの上でぼーっとしていると、扉の開く音がした。

  「あ、。やっと起きた?」

 顔を出したのはカカシだった。

  「おはよう・・・・・。」

  「、『おはよう』じゃないデショ。もう昼過ぎだよ。」

 慌てて時計を見ると、時計の針は2時を指している。

  「え、もうこんな時間?!」

 カカシは部屋に入ってきて、横に座った。

  「俺も良く寝る方だけど、には敵わないな。」

 笑いながら言うカカシを見て、は少しむっとした。

  「私だって、いつもは早起きだよ。今日は昨夜寝るのが遅かったから・・・。」

 にこっと微笑むカカシ。

  「そうだよなぁ。昨夜は寝るの遅かったからなぁ・・・俺のせいで。」

 それを言われて、は顔から火が出そうになった。
 カカシはそんなをからかうように続ける。

  「それに、、疲れたんでしょ?」

 ふと、自分の体を見ると、たくさんの赤い小さなアザがあった。
 昨夜を思い出して、恥ずかしさが頂点に達したはシーツに潜った。

  「うるさいなぁ。カカシは、よくそんな恥ずかしい事平気で言えるね。」

  「何?、恥ずかしいの?」

 頭からシーツをかぶったは、ぶつぶつと何か文句を言っている。
 カカシは、ちょっと意地悪く笑って、シーツごとに覆いかぶさった。

  「・・・・・!カカシ!」

 苦しくなって、顔だけ出したにカカシはキスをした。

  「・・・・・・・!!!!」

 長い、長いキス。
 には、時間が止まったかの様に思えた。

 カカシは、ゆっくりと唇を離した。


  「・・・・愛してる。」

 午後の日差しが差し込む部屋は、カカシのその言葉と同じように暖かい。

  「・・・・余計な事は言いたくないんだ。
   でも、今言った言葉だけは、いつも覚えててよ。」

 カカシの真っ赤な左目が、いつもより優しく感じられる。

  「・・・・・私も、愛してる。カカシ、ずっと傍にいてね・・・。」







  「じゃ、昨夜の続き。しよっか。」

  「・・・・カカシ・・・・。」

 は繭に皺を寄せた。

  「あ・・・・怒った?」

 今度はにっこりと笑いかけては言う。

  「いいよ。」

 その答えが余程意外だったのか、カカシは目を丸くした。

  「何よ。そんな顔しなくたっていいんじゃないの?」

 そして、はカカシに唇を寄せた。




 からのキスに応じて、カカシはその華奢な体を抱き寄せる。







  「いっつもからこうやってしてくれると、嬉しいんだけどなぁ。」



  「馬鹿。」


 
 昼間の光に照らされて、重なる2つの影。
 暖かい部屋。
 
 




 

 

 
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1000HITでリクエストを下さった、七海 ソラ様への捧げ物。
こんな駄文で申し訳ないです。
これに懲りずに(笑)また来てやってくださいませ♪
 

 

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