静かな、月の夜。

 俺の胸で

 眠る君。



僕の、アクマ。



 何で俺の心に入ってくるわけ?

 どうして、いつも俺の心を独り占めにするの?

 

 眠る君を、キスで起こす。

  「・・・・ナニ? カカシ・・・。」

 眠たそうに目をこすって、俺を見る。



 綺麗な灰色の瞳。


  『灰色の目なんて、気持ち悪いよね。』


 そう君は言っていたけれど、


 その瞳は、俺の理性を吹き飛ばすには十分すぎて・・・。


 
  「、愛してるよ。」


 君は少し赤くなった。
 
 そして、照れ隠しに、きつい口調で。


  「な、何言ってんの?!・・・今更・・・・。」



 今更・・・・かぁ。

 『今更』でも、伝えたい言葉だって、あるんだよ?




 俺は、自分を抑え切れない。

 君といる時は、ね。

 任務中じゃ、考えられない程、全てにおいて抑制が効かない。




 の上に、覆いかぶさって

 柔らかい唇を塞ぐ。


  「ちょっ・・・・!カカシ!!」


  「ごめん。俺、もう・・・。」




 吐息。



 体温。



 白い肌。



 赤い唇。



 灰色の瞳。






 の全てが、俺をおかしくする。




 君は、俺の悪魔。






 俺だけの、ね?






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