多くは望まない。
 お互い様だから。
 明日、が出て行ったら。
 明日、俺が出て行ったら。
 次に会える保障なんてどこにもない。
 だから・・・・・
      今は精一杯愛していたいんだ・・・・。




_______Again & again__________





 朝日の射す部屋。
 小さく寝息をたてて眠る
 表現出来ないほど、
 どうしようもなく、愛しい。



 忍びである以上、ついて回る不安。
 お互いにそれを感じつつ
 口に出せない、不安。


 俺らしくもなく
  「このまま、ずっとこうしていられたら・・・。」
 とか、思ってるよ。





    なぁ、
    お前、俺の気持ち分かってる?
    どれだけ愛してるか、分かってる?




 たまらなくなって、眠っている
 形の良い唇に、俺の唇を重ねる。






  「・・・・・カカシ?」
  「起こして、ごめん。」
  「・・・・・泣いて・・・た・・・?」





 俺の目の端に少し残った涙を、
 はその白い手で拭った。




  「カカシが何考えてたか、分かるよ。」
  「何で分かるの?俺、アクビしただけかもしれないよ?」


 泣いてたなんて、恥ずかしくて言えないだろ?
 まして、お前の前で。




  「だってさ、私も同じ事考えてる。
   明日は会えないかもしれない。
   だから・・・・
   だから・・・・二人でこうしていられる今を大事にしようよ。」




 涙の滲む、の黒い瞳。
 何か言葉を放てば、
 全てが音をたてて崩れていきそうな空間。




   「・・・・・・。」
 



 俺はにキスをした。
 何度も、何度も。
 時間も忘れる程。



 


 そうだよな。
 今、こうしていられる時間を、
 二人の時間を、
 精一杯生きよう。




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