◇◇ さようなら、でんすけ ◇◇
 
 
2000.9.18.
食事をしなくなって1週間経ちました。
ツノを出さなくなって2日ほど経ちました。
蓋が、5mmほど殻の入り口から奥のほうに後退してしまいました。
呼吸口が、昨日から開かなくなりました。
身をさわっても反応がなくなりました。
身が黒ずんできました。
殻の入り口から水を入れると、ちょっと身が出てきて「おおっ!」と思ったのですが、いかにも「浮かんできた」という感じで、硬直した身が水によって押し出されてきただけのようでした。
そしてとうとう、「貝のにおい」を確認しました。
貝類のかたつむりは、生きているときはまったくの無臭です。
それが「貝のにおい」を発するようになったということは、生きていないことを意味しているのです。
今まで長生きしてくれて、どうもありがとう。
埋葬の用意をしながら「でも、ひょっとしてツノがにゅうっと出て来たりして」と何度も思いました。

飼い始めた2年前は、あまりの小ささに「たぶん命がなくなっても、それほど落ち込んだりはしないだろう」とたかをくくっていたのですが、なんのなんの。
空になったでんすけの家を見てため息をつくばかりです。

 
  ←まだ,生きているような気がする。

  ←ツノ出して! 葉っぱ食べて! おねがい!

  ←大好きだったニンジンのへたを添えて。

  ←この部分が好きだったよねえ。

 ←落ち込むわたしを見かねたのか、じゅんきが家にある一番大きな紙に描いてくれた。撮影もじゅんき。

 ←これがでんすけ。特別にアップで撮ってくれた。

 ←おや、もう1匹子どもが増えてる。子だくさんだったからね。
 

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