回想『ライオン丸という女』:第4部

「まったく、怪獣だか、動物だか分からんが、確認してやるっ。」
なんだこのヤローという感じで、いきり立つ私。
怯えるt。

会場に着き、車を降りる。
遅れて、彼女達の車が入ってきたっ。
私は、目を凝らし運転席をじっーと見た。
『んっ?』『んんっ?』

やっぱり、運転席になんか乗ってる。
それも、黒いものが・・・。
大きさは、大人2人分の大きさか。
『やっぱり、なんか乗ってたぁ。』報告する私。

彼(t)『・・・。』
どうしようもない空気が流れる・・・。
血の気がひいた。
帰りたくなった。
逃げたくなった。

車から、黒い影が降りてくる。
足がすくむ私。
そう、足を動かそうにも動かないのだっ。
近寄る、黒い影。
そして、養老の滝の玄関のライトでその正体があらわになる。

『ど〜も〜。』
かすれた声、体重が予想も出来ないほどの巨漢、垂れたちち。
「誉めるところが全然無い・・・。」
と、同時に、これから2時間は続こうかというこの飲み会に危機を感じる私。
いや、彼(t)もそう思ったに違いない。

我に返り、佐藤さんにソフトに問いただす私。
『えっ? う〜んと。佐藤さんの言ってた友達だっけ。』
答える佐藤『友達、仕事で忙しくなっちゃって来れなくなっちゃった。』

[トップへ][第3部へ][第5部は作成中です]